MLBストーブリーグ 日本人編

上原浩治(BOS) → BOSと二年契約

昨シーズンの上原は前半戦までは抜群の成績を残していたものの、8月から急降下。
8/22のマリナーズ戦で3-0の9回に登板し、まさかの5失点で逆転負け。
この試合は見ていたんですがこの日のマリナーズ打線は全く打てる気配が無く、
上原がマウンドに上がった時点で、負けか〜と確信していたのでびっくりでした。
さらに9/4のヤンキース戦では1点リードの9回にソロ2発を浴びサヨナラ負け。
翌日から休養が与えられるなどかなり不安定でした。
しかしワールドシリーズ終戦の翌日という早い時期にボストンから二年契約を提示され合意。
終盤の不振と来年40歳という年齢が気になりますが、
9月は登板が少なく、また2013年みたくプレーオフも無かったので
休養十分の上原ならまたやってくれるという見解でしょうか。
たしかに2013の圧倒的数字と比べると見劣りしてしまいますが、
最終成績は6勝5敗26s防御率2.60WHIP0.92と、
全体的なリリーフピッチャーの中では良い成績。
キャンプの時点で既にスプリットの落ちが悪いと上原自身が判断しており、
またチームの低迷からモチベーションを保つのが難しいといったことも
不振の原因に挙げているので、大補強して迎える今季は期待できそうです。

岩隈久志(SEA) → 契約延長

三年目にしてキャリアハイの15勝をあげた岩隈。
ヘルナンデスと共にマリナーズプレーオフまであと一歩というとこまで引っ張りました。
9月に大失速しましたが、それでも1イニングの投球数がメジャーで一番少ないというのはさすが。
オフに球団の持つオプションが行使され、契約を一年延長。
ただ今季オフ、年俸が跳ね上がる可能性があるためトレードの噂が出ているのが不穏。
今年はアスレチックスを抜いてプレーオフ出てくれると信じているので、
移籍せずにマリナーズにいてほしいですね。

和田毅(CHC) → CHCと一年契約

渡米三年目の昨年、ついにメジャーデビューを果たした和田。
久々に和田の投球を見て改めてストレートがすげえなあと。
ドジャース戦で、ピンチの場面でケンプとラミレスから連続三振を奪ったシーンが印象に残ってます。
最終的に4勝4敗ながらも防御率は3.25と悪くはない数字。
ワールドシリーズ終了直後に一年4億5200万(+出来高)での契約が決まりました。
投球回が少なかったのが気になりますが割りといい年俸ですし球団からも期待されてますね。
背番号も18となり、移籍してきたレスターと共に先発の軸となることに期待。

藤川球児(CHC) → テキサス・レンジャーズ

怪我もあり二年間全く活躍できなかった藤川ですが、
意外にもすぐに契約が決まりました。
年俸は安いもののメジャー契約ということでダルビッシュとの日本人リレーも見られそう。
テキサスは不良債権2人を含む故障者らがしっかり試合に出続けられれば
今季のプレーオフ進出は十分あり得ると思うので、その戦力として頑張ってほしいです。

松坂大輔(NYM) → NPB復帰

マイナー契約の松坂でしたが4月にメジャーに昇格すると、
日本でも指揮を執ったコリンズ監督のもとプレー。
しかし大半は中継ぎとして起用され、先発ローテの選手がDL入りしていた期間に
代役として先発を務めましたが2勝3敗、防御率は4点台とローテを奪う活躍はできず。
FAとなったのち、ソフトバンクとの契約が決定しました。
アメリカに残っていたとしてもおそらくマイナー契約しかできなかったと思うので
日本復帰はまあ妥当なんじゃないかなとは思います。
ファンの間だと評判は良くない(?)ですがなんとか復活してほしいですね。

黒田博樹(NYY) → NPB復帰

昨シーズン、開幕ローテの先発が続々と故障離脱する中、唯一最後までローテを守った黒田。
前半戦こそ不安定でしたが、最終的に防御率は3.71まで持ち直し、5年連続二桁勝利を達成。
数年前から、オフに広島に復帰するんじゃないかとか、
すでに広島がオファーを出してるなんていう噂も飛び交ってましたが、
ついにそれが実現することとなりました。
パドレスや古巣・ドジャースが高額のオファーを出していたにも関わらず広島復帰を選んだのは、
恩返しをしたかったというコメントからも分かる通りおそらく予てから決めていたことだったからだと思います。
今回の電撃移籍もそうですが、ジーターの本拠地最終試合に登板した試合では8回まで2失点に抑え、
200イニングまで残り1イニングだったためジラルディから9回も行けと言われていたにも関わらず、
「今日は僕の日じゃない」と言って断ったなんていう男気溢れるエピソードもありました。
ロバートソンがあっさり三点差を追いつかれて12勝目が消えたのには涙が出そうになりましたが・・・
一年四億という破格の契約ですがヤンキースで3年間投げ続けた黒田なら
プレッシャーなど物ともせず結果を残してくれることでしょう。
この広島復帰というニュースは他チームのファンからしても、
メジャー移籍前の黒田を知っている人にはたまらないものだったと思います。
心配なのは黒田移籍によって手薄になったヤンキースの先発陣ですね^ー^;

田沢純一(BOS) → BOSと一年契約

2013年同様フル回転だった昨シーズン。71試合に登板し、ボストンのリリーフ陣を支えました。
さらに成績も2013年より向上。
回跨ぎやとんでもないピンチで投入されることもたくさんある中、本当に頑張ってると思う。
ボストンは昨年より間違いなく強くなったので、あとは疲労だけが心配です。

青木宣親(KC) → サンフランシスコ・ジャイアンツ

終盤9月に調子を上げポストシーズン進出に貢献した青木ですが、
8月までの打率は.260前後。ブルワーズの本拠地、ミラー・パークより球場が広くなったからか、
ホームランは一本のみ、さらには怪我でDL入りするなどチームの調子とは相反する成績に沈んでいました。
とはいえワールドシリーズに出場したチームのレギュラーを張っていたということで、
FAとなってから所属先が決まるまでかなり時間がかかったのは意外でした。
昨年の盗塁数がMLBダントツNo.1のロイヤルズ野球がものすごいマッチしてる感じがあったので、
再契約も期待していましたが契約したのは奇しくも、ワールドシリーズで敗れたジャイアンツ。
ヤクルト時代からずっと青系のユニフォームだったので、ジャイアンツカラーは違和感がありますね(笑)
レギュラー不在のレフトでの起用になるそうなので、まずは一年間レギュラーとして頑張ってほしいです。

川粼宗則(TOR) → TORとマイナー契約

昨年もマイナーから這い上がると、スーパーサブとして活躍。
安定した打撃と守備を見せ、打率.258は過去3シーズンでキャリアハイ。
もはやチームに欠かせない選手だと思っていましたがなかなか契約が決まらず、
最終的にはトロントマイナー契約という内容。
トロントじゃなければ日本復帰していたのかなーなんて考えたりもしますが、
セカンドには不動のレギュラーがいないのでいくらでもチャンスはあります。
先発起用時になんとか結果を残してレギュラーに定着してほしい。

イチロー(NYY) → マイアミ・マーリンズ

同じ外野手である青木の契約が決まり、目玉選手で残った野手はイチローだけ、と
どうなることかと思いましたが、1月末にマーリンズと無事一年契約を締結。
もしオファーが無かったらどうするんだろうとかいろいろ考えていたのでホッとしました。
ただマーリンズでも昨年同様、立ち位置としては四番手の外野手。
昨年はジーターの現役最後の試合でジーターと1・2番を組みファンを沸かせたりなんかもしましたが、
そんなスターがスーパーサブなんてやっぱり寂しいのでレギュラーを掴んでほしい。
中継でナのチームをたくさん見られそうなのが結構楽しみだったり(^^)